大阪市の夢洲に建設予定のIRは、2029年の開業を予定しているそうです。
IRにはなんと、これまでは違法とされていたカジノ(賭博)もできるのだとか!
注目を集めている施設ではありますが、大阪IRについて分からない事ばかりという人が多いのではないでしょうか。
- IRを建設する目的
- どのような施設になるのか
- メリットやデメリット
大阪IRについて調査し、詳しくまとめました!
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大阪IRとは?どんなリゾート施設?
引用:Twitter
『IR』とは『Integrated Resort』の略で、2029年後半に大阪市の夢洲に開業予定の統合型リゾート施設です。
『MGMリゾーツ・インターナショナル』や『オリックス』などをはじめ、約20社からなる『大阪IR株式会社』が運営します。
東京ドーム約20個分の面積を誇る大阪IRには、主に以下のような施設が併設される予定です。
- カジノ
- 国際会議場
- ホテル
- 展示場や劇場
- アミューズメント
- ショッピングモール
1万人以上が入場出来るカジノや、国際的な会議を想定した大規模な会議場ができる予定です。
カジノの入場料(日本人)は24時間6000円で、約2.3万平方メートルもの場内には電子ゲーム約6400台・テーブルゲーム約470台が設置されます。
劇場では、世界的なアーティストのパフォーマンスを観ることが出来るといわれています。
大規模な展示場や、グレード別に分かれた数種類のホテルも開業予定です。
また、日本の伝統的な芸能や工芸などが体験できる施設も併設されます。
大阪IRは年間約2000万人の来場者と、5000億円以上の売り上げを見込んでいます。
日本人だけでなく海外の人にとっても魅力的な観光施設をつくる事で、インバウンドなどによる経済効果も期待されているのです。
大阪IRにカジノができる理由は?
カジノは、大阪IRの最も重要な”財源”となるからです。
壮大なリゾート施設を維持するためには、莫大な費用がかかります。
大阪IRでは、年間売上の約8割をカジノが売り上げると見込んでいるのです。
大阪IRのメリットは?
引用:Twitter
先述の通り、大阪IRが建設される事によって大きな経済効果が見込まれており、経済波及額は年間1兆円以上になると想定されています。
また、うまくいけば世界中に日本の魅力を広める観光施設となるはずです。
雇用創出の面においても、大阪IRの開発や建設にあたって約12万人、その後の運営で約10万人の雇用が生まれるといわれています。
さらに、2025年の大阪・関西万博開催後も大阪が衰退していく事なく発展し、日本の成長を支える施設となることが期待されているのです。
大阪IRのデメリットやリスクは?
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経済活性化に大きな期待を寄せられている大阪IRですが、一方で懸念されている面もいくつかあります。
夢洲は埋立地で軟弱地盤
引用:Twitter
夢洲は1970年代から埋め立てられた地で、過去には海底に産業廃棄物を棄てていたこともあります。
もともと泥が積もっていた海底に産業廃棄物まで積み重なっており、地盤は軟弱で土壌汚染のリスクまであるのです。
底の軟弱な地盤と埋め立て層でできた夢洲は、現状では地盤沈下や液状化する可能性が高いといわれています。
そのため、大阪市は約780億円の対策費を負担すると発表していますが、想定よりも地盤沈下が進んだ場合などは追加の費用が必要になるでしょう。
とはいっても莫大な額になる事が予想されるため、追加費用の負担を巡って”泥沼化”する可能性もある訳です。
仮に、府や市ではなく大阪IRが負担するなどという事にでもなれば、その後の建設や運営に支障が生じるリスクもあります。
府や市が負担する事になったとしても、痛い出費となる事には変わりありません。
カジノによる悪影響
大阪IRで開場されるカジノについて、ギャンブル依存に対する懸念の声も多く上がっています。
「ギャンブル依存症に陥る人が増えるのでは」という不安を抱く人も多い中、大阪府や市は様々な対策を講じる予定です。
- 6000円の入場料(日本人)
- 依存症に対する医療機関を設置
- 大阪IR内でカジノ施設は1つ
- 大阪IR外でのカジノ広告は禁止
- カジノ内にATMは設置しない
- 7日間で3回、28日間で10回までの入場制限
- 親族の申請によって利用制限が可能
ギャンブル依存症防止対策については、年間14億円の経費が算出されているといいます。
また、政府発足の『カジノ管理委員会』によって、適正な依存症防止対策がなされているかが確認されます。
これらがギャンブル依存症防止にどの程度効果的かはまだ分かりませんが、IRが出来たからといってギャンブル依存症に陥る人が増えるとは一概には言えないようです。
シンガポールのギャンブル依存症率は、IRの開業前後で4%から1%に下がっています。
日本も正しく対策に努め、ギャンブル依存症患者の増加を抑えられるのかもしれません。
本当に利益が確保できるのか
年間来場者約2000万人と年間5000億円以上の売り上げを見通している大阪IRですが、そのうち4000億円以上をカジノから売り上げると予想しています。
しかし、「本当にそこまでの売り上げに至るのか」疑問に感じる声が上がっているのも事実です。
世界中で約30施設ものカジノを運営しているMGM社ですら、売上は1兆円超程度だといわれています。
また、大阪IRのカジノ運営事業者は収入の30%を国と自治体に納めなければならず、その額は年間1000億円以上になる予定です。
1兆800億円の初期費用を投じた大阪IRは予定通りの売り上げを達成し、利益を確保していけるのでしょうか。
また、大阪市は軟弱地盤に対する対策に加え、もともと交通の便が悪い夢洲で地下鉄の延伸工事も進めています。
莫大な費用をつぎ込んで進めている大阪IR計画ですから、多額の負債を残さない為にも成功させなければいけません。
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まとめ
大阪IRが完成すれば、大阪だけでなく日本の経済を支える拠点となるかもしれませんね!
懸念点もいくつかあるようですが、対策に努めて大阪IR計画が成功する事を願っています。