一方で、繊細さを武器に様々な分野で成果を納めたりと、天才肌な面を持ち合わせている人が多いのもHSPの特徴です。
まだ世間的に広くは認知されていませんが、徐々に理解が広がり注目されつつあるHSP。
芸能人の中にも自身がHSPである事を公表し、そのギャップが話題になった人も多くいます。
まずはHSPがどんな気質や症状なのか紹介し、HSPである事を公表した有名人を紹介します！
HSPとは？病気や発達障害ではない！
HSP(Highly Sensitive Person)は病気や障害ではなく人の気質のひとつで、1990年代にアーロン博士が研究・発見しました。
HSPはうつ病や発達障害などと混同されがちですが全く異なり、単なる内向的な性格とも違った気質です。
主なHSPの特性については、以下のようなものが挙げられます。
- 複雑な考え方で、じっくり考えてから行動する
- 刺激に過敏で疲れやすい
- 人の気持ちに共感しやすく、振り回されやすい
- 色々な感覚が鋭い
HSPの人は他人の気持ちや場の空気を読み取ることに長けていますが、そのために疲れやすい傾向にあります。
自分が周りからどのように思われているのか気にしすぎたり、相手に合わせたりする事が多くストレスを溜めやすいのもHSPの特徴です。
また、自分に自信が無かったり優しすぎたりする場合が多く、相手を責める前に自分が悪いと思い込んだり、何事もネガティブに捉えてしまう事も。
感情移入しやすいがゆえに、映画や音楽など芸術に深く感動する事もあります。
光・音・匂い・味などの刺激にとても敏感で、人混みが苦手な場合も多いでしょう。
他人の些細な言動で深く傷ついたり、些細なことで過剰に驚いたりするなど、HSPにはとにかく”繊細さ”が目立ちます。
周囲の人からは「気にしすぎではないか」と思われてしまう事が多く、さらに自己肯定感が低くなっていき悪循環に陥ってしまう人も。。
HSPには種類があり、”新規刺激追求性”という気質を含む『HSS型HSP』というものもあります。
HSS型HSPの人は一見元気がよく大胆で、社交性が高いといった一面をもっています。
一方で、繊細で傷つきやすいため”隠れHSP”とも呼ばれているのです。
自分が繊細で悩みやすいという事を他人に悟られたくないため、非HSPのように振る舞っている場合が多いといわれています。
そのため、意外な芸能人がHSPを公表している場合などは、HSS型HSPである可能性が高いのかもしれません。
HSPについて日本ではまだあまり広く知られていない事から、繊細な気質を周囲になかなか理解してもらえず苦しんでいる人も多くいるというのが現状です。
しかし、人口の約20%がHSPであるといわれており、今後は社会的にHSPへの理解が深まっていく事が理想的だと考えられます。
HSPを公表した芸能人は誰？
芸能界では、意外な人物がHSPであることを公表しています。
ここでは全員は紹介しきれないので、自身でHSPを公表した芸能人の一部を紹介します。
松本人志
引用：Twitter
なんと、日本のお笑い界を牽引する松本人志さんが、2020年9月の『ワイドナショー』で「自分はHSPではないか」と発言していました。
芸人として有名なのはもちろんですが、様々な番組で司会者を務める大御所の松本人志さん。
まさか、あんなにひょうきんでコミュ力の高い松本人志さんがHSPだとは、誰も想像できないのではないでしょうか。
しかし、HSPだからこそ場の空気を読むのが得意で、的確なボケやコメントができるのかもしれませんね。
最上もが
引用：Twitter
モデル・タレントとして幅広く活躍する最上もがさんは、2020年に自身のYouTubeチャンネルで鬱病とHSPに苦しんでいる事を明かしています。
さらに、ブログではHSPについて様々な情報を綴っている最上もがさん。
以前から考え込んでしまう事が多かった最上もがさんは、HSPのことを知ってからはHSPを活かせるようにポジティブな考え方に変わったそうです。
共感性が高いHSPであるがゆえ、刺激的なニュースを見た時にはショックを受けたり感情移入してしまう事が多かったのだそうです。
しかし、HSPの事を正しく理解してからは、SNSやニュースをみる頻度を減らすなどの工夫ができるようになったといいます。
HSPについてきちんと理解し、自分との向き合い方を考えた最上もがさんの生き方は、HSPで苦しむ多くの人達に勇気を与えるのではないでしょうか。
ベッキー
引用：Twitter
タレントのベッキーさんは2020年に、SNS上でHSPである事を告白しています。
それに対し、「ベッキーは絶対HSPではない」と決めつけるような声も上がったようですが、それによってHSPの課題が浮き彫りになったともいえるでしょう。
現状では、HSPは病院で診断されて判明する病気ではありませんし、他人が判断できるものでも無いのです。
世間からすれば病気ではなく中途半端で曖昧な、『HSP』という言葉だけが一人歩きしている印象なのかもしれません。
そういった点も、HSPの理解がなかなか進まない原因なのではないでしょうか。
要潤
引用：Twitter
俳優の要潤さんは2020年に「自分はHSPかもしれない」と公表し、HSPとの向き合い方や生き方に悩んでいました。
HSPだという事が分かって気が楽になった人も多い中、要潤さんは全く楽にはならず、さらに負担になってしまった経験があるそうです。
HSPとどう付き合っていくのかは、その人の考え方によって変わってしまうのですね。。
大木亜希子
引用：Twitter
元・SDN48の大木亜希子さんもHSPを公表したひとりです。
大木亜希子さんは、自身がHSPである事を知って安心したと言っています。
「HSPで苦しんでいるのは自分だけではないはず」と考えている大木亜希子さん。
HSPに関する情報を世に発信することで、他のHSPの人達がもっと生きやすくなるのではないかと考えているそうです。
田村淳
引用：Twitter
ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんも、2020年9月の『グッとラック！』番組内でHSPを公表しています。
その活躍からは到底イメージできませんが、それもそのはず、田村淳さんはHSS型HSP(隠れHSP)なのだそうです。
確かに、田村淳さんの外交的な活躍ぶりを見ると、もしHSPならば確実にHSS型HSPなのだろうと感じます。
自身が細かい部分を気にする事について、今までは周囲からも”潔癖症”だという認識を持たれていました。
しかし、HSPを知ってからは自分の気質について納得がいき、公表することで以前よりも楽に生きる事ができるようになったそうです。
何か周りと合わない事があっても、自分自身も周囲も「淳はHSPだからなぁ」で済む場合があったりするのだとか。
HSPである事によって苦しむのではなく、公表し理解を得る事で生きやすくしていく方が得なのかもしれないと考えさせられますね。
中元日芽香
引用：Twitter
元・乃木坂46の中元日芽香さんは2020年7月に自身のブログでHSPを公表し、現在は心理カウンセラーとして多くの人に勇気を与えています。
なぜ自分だけこんなに繊細で敏感なのだろうかと苦しんでいましたが、HSPを知った時には気持ちが楽になったそうです。
HSPとどう向き合えば負担が減るのか考え、前向きに過ごしていけるように変われたと語っています。
HSPで辛い経験をしてきたからこそ、心理カウンセラーとして多くの人達を支えてあげられるのかもしれませんね。
戸田恵梨香
引用：Twitter
女優の戸田恵梨香さんもHSPだということを公表しています。
過去には撮影現場で「繊細すぎる」と叱られ、パワハラに悩まされていた時期もあったそうです。
それでも、戸田恵梨香さんは「自身の繊細さや感性を武器に活躍していく」と力強いメッセージを発信しています。
また、「HSPに対する社会的な理解がもっと進んで欲しい」ともコメントしています。
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まとめ
HSPを公表している芸能人を一部紹介しましたが、公表はしていないだけでHSPで苦しんでいる人はもっといるはずです。
一般の方も含め、そもそもHSPの存在すら知らない人もたくさんいるでしょう。
そういった中で影響力のある芸能人が先駆けて、HSPを公表したり情報を発信していく事はとても大きな力になります。
今後、HSPについてさらに多くの情報が共有され、多くの人達から理解が得られる社会になっていく事を願います！
